scopeのキッチンツールキャニスター


scopeのキッチンツールキャニスターの話をする前に、PROOF OF GUILD(プルーフ・オブ・ギルド)の話をします。

PROOF OF GUILDは、名古屋にアトリエを構えるデザイナー竹内稔・竹内恵子によるブランドで、アクセサリーやインテリア小物、バッグなど、わりと、何でも、食指が動いたものを手広く作っている。ただ、「PROOF OF GUILD = 職人の証」の名前どおり、そのすべてがほんとうに繊細に美しく作られていて、一目見た瞬間、ああ信頼できるものづくりの在り方だ、とうきうきする作品で溢れている。わたしの姉がここのアトリエに以前勤めていたことを、だから少し自慢に思っている。お姉ちゃんに教えてもらって以来、すっかりPROOF OF GUILDのファンなわけです。一目惚れして買った半磁器のフラワーベースは、宝物と言っていい(うちにあるのは黒)。

www.proof-of-guild.com

そして、そのPROOF OF GUILDがデザインした、SCOPEのキッチンツールキャニスターがこちらです。さっき見つけたの。

このキャニスターの細やかなこだわりについては是非scopeさんの商品詳細ページを見て欲しい。キャニスターをここまで語られると愛しくて笑ってしまうけれど、「本当にそう!」と共感が溢れてなんだか感動してしまった。完全に回し者のようだけれど、わたしはちょうどキッチンツールをぐさぐさ立てられる入れ物について考えていたのです。だからコレを見つけてテンションが上がっているのです。絶対に欲しい。

これから買う「家のもの」はたぶん、もう一生使う。そういう年齢であると思うし、きちんと作られたものを、丁寧に選んでいきたいなと思う。

PROOF OF GUILD:http://www.proof-of-guild.com
scope:http://www.scope.ne.jp

マイハウス・イズ・フリーワイファイ

朝起きて、雑誌のデザインの仕事をひとつ仕上げた。
連載も21回目となり、デザインと言いつつある種のルーティン・ワークの様相で、よくないなあと思う。毎回キーカラーを変えているけれども、今回はピンク。春だから、ピンク。さくらのピンク。我ながら安直だ。けれどもそういう、お決まりというか、日本人ならば全員分かる共通言語としてのテンプレート、みたいなものに、わたしは素直にテンションが上がる性質なので、喜び勇んでピンクにした。

昼からは「文字とロック」の中ページ企画の撮影で六本木へ。「文字とロック」というのはロ字ックが発行している不定期のフリーペーパーで、勿論オマージュです。新劇団員として色々質問されたりしたけれど、うまく答えられなかった。「文字とロック」の読者を意識して話すわけだけれど、そのひとたちは目の前にはいないし、顔の見えない不特定多数にむかって(役を与えられもせず、素で)何かをアピールするのは苦手だなと思った。文字になったときにどうなっているのか不安。

六本木で映画でもみて帰ろうかと思ったけれど、ちょうどよい時間のものがなく、森美術館のN・S・ハルシャ展でもみるかと足を向けるも、チラシの「見どころ」をひととおり読んだだけで草臥れてしまい、やめた。芸術は受け止めるのに体力をつかう。

もう帰ろう、と思ってから、どういうわけだかたくさんの買い物をした。画材屋さんやフライングタイガー・コペンハーゲンで、絵を描いたり服を作ったりする道具を買った。アンティークっぽい風合いのゴールドのフォトフレームを買って、ずっとやりたかった「Wi-Fiパスワードを玄関に飾る」を遂行した。なかなか気に入った。うちを訪れる方々はどうぞWi-Fiをご自由にお使いください。

生活がすきな話

生活がすきです。

と、Twitterのプロフィールに、もう随分長いこと書いて置いてある。これは、本当にそのまま、言葉どおりの意味です。

寝たり、起きたり、ごはんを食べたり、服を着たり、掃除をしたり(あるいはしなかったり)、洗濯をしたり(ときどき溜めてしまったり)、買い物をしたり、好きなひとに会ったりする。そういう一つ一つのことを、楽しく行えるように、じぶんなりの工夫をするのがすきです。

それは裏を返せば、工夫をしないと面倒くさくてなんにも出来ないということでもあるのだけれども、だから、お気に入りであること、は、いちばん大事な工夫だと思う。

寝る前には、あした起きたらごはん(あたらしい炊飯器で炊いた美味しいやつ)に納豆(パキッとたれをかけるのが楽しいやつ)をかけて食べよう、と思ってほくほくして寝て、そしたら起きるのが楽しみだし、お風呂に入るのも、入浴剤(いろんな色や匂いの、おもに炭酸バブ)を選ぶのが楽しいからちゃんとお湯をはろうと思うし、似合う服(あるいは新たな組み合わせとか)を見つけたら、それを着て、外に出てみようかという気にもなる。

一つ一つ、じぶんが選んでいることを意識しながら、生活をするのが、すきです。

しかし時々、それは往々にして「忙しくて」なのだけれども、なにも選べないまま、あるいは選ぶ意識を持たないまま、ずるずると日々を送ってしまうことがあって。よくないなあと思う。

徹夜仕事をしたり、掃除をしなかったり、洗濯物をためてしまったり、することが、あってもいいと思っている。ただ、それをじぶんに許すことを、じぶんで選んだ状態でありたいなと思う。

忙しない日々でありますが、きょうは久しぶりにゆっくりネギを刻んだりして、そんなことを考えました。

じぶんの人生を、気に入っていられたらいいなあ。キッチンと精神の衛生はつながっているなあ。